新しいマットレスを使い始めて、腰痛に悩まされた経験はありませんか。
何気なく選んだマットレスが、腰痛の原因となる場合があります。

このような症状がある場合、その原因はマットレスにあるかもしれません。

• ・毎日同じ場所に痛みや違和感がある
• ・手や膝を使わないと起き上がれない
• ・目覚めが悪く、気持ち良く起きられない

なかなか治らない慢性的な腰痛に悩む方が、これらの症状を抱えている場合も多いです。

私たち人間がバランスよく二足歩行をするためには、重い頭を支えなければなりません。人間の脊柱（せきちゅう）を横から見ると、連続したS字状のカーブを描いていることが分かります。体重を前後に分散させて日々の活動に適合するため、このような形状に進化したのです。このS字カーブが、発達して重くなった頭や体重を支えるのに最も無理なく、楽な姿勢を作っています。
筋肉の疲労も少なく、脊柱にかかる負担も軽いといわれています。つまり人間は、眠っている間もこの自然な姿勢を保つために、S字カーブが維持できる寝具を必要とするのです。

Ｓ字カーブが歪んでしまうと、腰には大きな負担がかかります。腰痛には、姿勢の悪さや生活習慣など様々な原因がありますが、長い時間を過ごすマットレスの影響も決して小さくありません。体が沈むような柔らかいマットレスだと、頭や臀部（でんぶ）が深く落ち込んでS字が引っ張られたり、カーブが強調されたりする場合があります。

逆に硬すぎるマットレスも、尾てい骨の部分に悪影響を及ぼします。腰痛などの痛みがある方は、快適に眠るためにも痛みを軽減したり、痛みを引き起こさないマットレスを選ぶことをおすすめします。マットレスが腰痛の原因となっている場合は、思い切って交換することも必要だと思います。