肉体疲労の大きいスポーツにおいて、良質な睡眠は必要不可欠です。睡眠の重要性を知るスポーツ選手は睡眠時間だけではなく、その質にもこだわっています。スポーツと睡眠の関係についてお伝えします。

多くのアスリートは良質な睡眠を重視し、積極的に取り入れています。例えば長距離ブロックを走る駅伝選手は、合宿中に10~12時間の睡眠をとるそうです。夜だけではなく、昼寝や練習後の睡眠を取り入れるなどして疲労を回復し、強いトレーニングに対応しているのです。ある企業がアスリートを対象に実施したアンケートで、体調管理で重視することとして「しっかり睡眠をとる」と答えたアスリートは全体の8割を占めました。

睡眠は疲れた体を修復するだけではなく、練習で培った体の動かし方やレースの運び方など、学んだことをしっかり記憶するためにも役立ちます。質の良い睡眠を意識的にとれば、運動のパフォーマンス向上が期待できるのです。

スポーツ選手が使用している寝具とは、どのようなものなのでしょうか。アスリートの寝具選びは、寝返りの打ちやすさがポイントになります。寝返りは睡眠中に起こる生理現象で、誰もが必ず行っているものです。寝返りの目的は、体の重みが一部分にかかって起こる疲労や、血液の循環が悪くなるのを防止することです。日中の活動で歪んだ背骨を修復したり、こもった熱を発散する役割もあります。

寝返りがしにくい枕やマットレスだと、体を動かすために必要以上に筋肉を使い、睡眠中に目が覚めてしまう場合があります。
すると睡眠の質が低下し、疲労が回復できません。その結果、注意力が散漫になり、運動中に故障する危険性が高くなるのです。
寝返りの打ちやすい寝具を選ぶことがポイントです。